シーズン1-2カード更新(11月禁止改定)
こんにちは、『桜降る代に決闘を』シリーズのレベルデザインを務めるローヴェレです。
本日は皆様に、シーズン1-2をお届けいたします。
シーズン1-2はウツロが再演に帰還するとともに、シーズン1を踏まえた7枚のカード更新が適用されます。
実際のカードをまずご覧ください。
更新カード
























ウツロの帰還
ウツロのルール
距離縮小(近1)
この修正は《攻撃》カードと《攻撃》の適正距離を変化させ、最も小さい値のものが消去します。
例1:適正距離3-4の「斬」は3が消去され、適正距離4となります。
例2:適正距離4の「梳流し」は4が消去され、適正距離を全て失います。結果として「梳流し」は使用できなくなります。
例3:適正距離1,3,5,7の「Alpha-Edge」は1が消去され、適正距離3,5,7になります。
『終章』ウツロのルール
カード変化
アナザー版メガミを宿す場合は、通常のメガミにおける同じカード番号のカードがアナザー版メガミのカードと置き換わります。
- N2:「黒き波動」 → 「蝕みの塵」
- S1:「灰滅」 → 「残響装置:枢式」
追加札
プレイヤーはゲーム開始時に以下のカードを追加札領域に用意しておきます。
これらのカードは特定のカードの効果で使用されます。それらのカードを使用していない場合はゲームに影響を及ぼしません。
- 「望我」
- 「万象乖ク殲滅ノ影」
- 「我ヲ亡クシテ静寂ヲ往ク」
- 「終焉、来タレ」
領域:ゲーム外
ゲーム外には無数の桜花結晶があるものと扱います。
終焉の影が蘇る
あなたが終焉の影を目覚めさせたならば、あなたの山札、手札、伏せ札、捨て札、付与札にある切札でないカード全てを取り除き、取り除いた《付与》カードに桜花結晶が置かれているならばそれら全てをダストに移動させます(【破棄時】効果は解決されません)。
そして追加札にある「万象乖ク殲滅ノ影」「我ヲ亡クシテ静寂ヲ往ク」「終焉、来タレ」の3枚を捨て札に置き、山札を再構成し、「望我」を使用済で切札に得ます。
テキストが変更されていますが、「残響装置:枢式」のカードの挙動としては新幕のものと同様です。
ウツロのリワーク理念
昨日の記事内で、ウツロのリワーク理念をBakaFireよりご説明しております。
実際にそれらの理念がどのように実現されたかについては、プレイヤーの皆様に、実際のプレイを通して明らかにしていただきたいと考えています。
ぜひ、遊んでいただければ幸いです。
バランス調整のためのカード更新
バランス調整の理念
再演においても、新幕から調整方針に変更はありません。
新幕よりの調整に対する方針を再掲します。
全てのメガミは強力になるよう調整する
- 気持ちいい瞬間とゲームに勝てるという結果を連動させ充実感を得られるようにする
- 競技的挑戦を求めるプレイヤーも体験の変化を味わえるようにする
- 特定のメガミが強すぎるリスクより、弱すぎるリスクをより強く警戒する
各カード更新に対する解説
問答

問答は以下の4点の変更を行いました。全て弱体化を意図しています。
- 適正間合から5を削除
- オーラダメージが2に減少
- 効果による山札破壊が2枚に減少
- カード番号の変更により、入れ替え先が「柄打ち」から「一閃」に変更
再演シーズン1は、ビートダウンが強力で「間合を合わせて攻撃する」体験を主体とするコンセプトで調整が行われました。
そのコンセプトを体現し、初心者にも分かりやすく、本作の主人公でもあるユリナはその中心に据えられています。
「一閃」の間合強化により、ユリナは意図通り強力なビートダウンとして環境をけん引し、その点では調整が意図通り機能していたと言えます。
一方で、ユリナの調整において誤算であったのは、ユリナA2(心)が強力になりすぎた点です。
ユリナA2は新幕時点でも十分に強力なメガミで、「月影落」が無いことを除けば、オリジンを超える攻撃性能を発揮できます。
「一閃」が対応しづらくなったことで、「阿吽」による《攻撃》や「問答」の効果による後退でオーラを失った相手に対して有効な追撃を行いやすく、想定以上に強力な性能となっていました。
ユリナA2は自身の攻撃性能が高いことに加え、「問答」の効果で「後退」を選択することができるため、相手のオーラを削りつつ間合を一気に離すことが可能です。このため、中遠距離の攻撃的なメガミとの相性が良くなっています。
この性質により、再演での更新にて中近距離メガミとの相性が良くなるようにヒミカが調整されたことが有利に働きました。再演シーズン1で行われた第二回天音杯 雷閣王座戦では、心銃を含む組み合わせが優勝を含め上位に複数入っています。
ユリナA2がヒミカのようなメガミと相性が良いこと自体は、望ましいと考えています。しかし今の相性の良さを維持することは、今後の調整上で障壁になることが予想されます。
これらを踏まえ、カード更新に際しては「阿吽」の弱体化も検討しましたが、「問答」の弱体化を行うほうが適切と判断いたしました。
遠距離系と組み合わせた際のデッキ1巡目後半に使用することで中距離間合から後退し、相手の攻撃機会を阻む挙動を抑制するために、「問答」の間合から5を削除しました。
更に、「問答」自体のオーラ受けが困難で【攻撃後】効果の発動を拒否する選択のリスクが高すぎた点を是正するために、オーラダメージを1減少させた2としています。
また、ライフ受けを選択させた際のリターンも大きすぎたため、事実上ライフ1ダメージに近かった山札3枚の破壊を2枚の破壊に変更しています。
また、「阿吽」や「問答」と現在の「一閃」が共存することは難しいと考えています。さらに「阿吽」の弱体化を行うことも考慮しましたが、それよりも強力なカードとなった「一閃」が入れ替え先カードとなることで、「阿吽」や「問答」のカードパワーが高い状態であるままのほうが、アナザーの体験が変わる点から好ましいと思っています。
代わりに使用可能になった「柄打ち」は、逆に新幕でのユリナA2の開発当時には持つべきでないと判断されたカードです。
再演にて「柄打ち」が使用できるようになったことで新たな立ち回りが生まれたユリナA2が、今後も活躍することを期待しています。
リコイルバーン

「リコイルバーン」はヒミカの性質を体現したまま中距離メガミとの接着点になれた、優れたデザインのカードであったと評価しています。
一方で、シーズン1の環境内で研究が進んだ結論としては、中距離メガミとの接着が良くなりすぎており、多くの中距離メガミの最良のパートナーとなってしまっていました。
またヒミカ単体のカードプールで見た際に、「バックステップ」「ヴァーミリオンフィールド」という古典戦を含めて見ても非常に優れた後退カードをもっているところに「リコイルバーン」が加わったことで、ヒミカ単体の後退力が過剰になりすぎる結果となりました。
この過剰な後退力は、近接系メガミがヒミカと相対する際に「前進カードを入れて遠距離間合に行きづらくする」という素朴な対策を否定しています。
後退のみを行うようなカードであれば、攻撃力とトレードオフとなりますが、「リコイルバーン」は同時に優れた攻撃手段でもあるため、近接系メガミがヒミカの対策を行うことが困難になりすぎていました。
結論として、「リコイルバーン」は「マグナムカノン」に差し戻す必要があると判断しました。
新幕においてヒミカは、自身のカードのみで3/2を連打する動きをかなり緩い条件でできる強みを持っていました。「リコイルバーン」はこの強みを転換するために2/2となっています。
「マグナムカノン」に戻すにあたって、新幕と同じ3/2にすることはこの方針に逆行します。
「リコイルバーン」が持っていた「中距離との接着の良さ」は一定程度維持して調整を行うほうが、新幕のように3/2連打を許容して唯一の遠距離メガミとして君臨するより、本作全体にとって優れた結果となると考えています。
よってダメージは2/2にする一方で適正間合に4を追加し、4-8としています。
テストプレイによる影響の確認を重ねましたが、このヒミカに対する調整が及ぼす影響は非常に大きいと考えています。実際にどのような影響を及ぼすかについて、環境を注視していきます。
生体活性

新幕のオボロはカードの強弱が非常にはっきりしており、採用率の低いカードが多いというデザイン上の欠点を抱えていました。
「再演」におけるリワークでは、高いカードパワーを誇った「鋼糸」「影菱」のカードパワーを若干下げつつ、採用率が低かった「分身の術」を新たに設置ギミックの主軸に据える変更を行うことで是正を行っています。
再演でのオボロは上記の調整がうまく機能し、環境内でも一定の立ち位置を確保できていると考えています。
一方で、まだ新幕時より変更されておらず採用率が低いままとなっているカードも残っています。
シーズン1-2では、そのうちの一枚である「生体活性」に強化を行い、オボロでの眼前構築をさらに楽しめるようにすることを目指しました。
新たに追加された【展開中】効果は、オボロ自身の設置以外にも複数のシナジー先があり、メガミ同士の相互作用も強化されています。また、特にオボロA2使用時に【使用済】効果目的で使用した「朧文書・電子干渉」を再起させてしまうアンチシナジーを解消しています。
オボロに関しては、基本的にはカード更新による強化を必要とする弱いメガミではなく、環境内で一定の強みを持てていると考えています。
その上で、よりゲームを面白くするために実験的に今回更新を行うこととしました。
「生体活性」に限らずシーズン1-2の更新内容は、今後の対戦環境を踏まえ、来年発売する第壱拡張では更新の解除や内容を変更する可能性もあります。「生体活性」に関しては、PDF更新のタイミングであることを利用して、通常より実験的な更新を行っています。
よこいと/たていと

「生体活性」と同じく、実験的なカード更新です。
ユキヒA1は「ひらりおり」を軸とした強力なビートダウン戦術を遂行でき、アナザーとして十分なパワーを持っていると考えています。
一方で「よこいと/たていと」の「たていと」は、傘が開いている際にのみ他のメガミのカードを使える効果のため、「ひらりおり」の納を伸ばすことができず、他のメガミのカードを活用するという点ではユキヒA1らしいものの、「ひらりおり」とはかみ合いにくい効果となっています。
ユキヒA1は新幕で行われた「かさまわし」のカード更新などを受けて十分に環境で戦えるメガミとなっています。
一方で、使いづらいわりにリターンの少ないカードとなっていた「よこいと/たていと」は採用されづらく、存在感のないカードとなっています。
これはデザイン当時は意図して行われており、ユキヒA1内で使いづらい代わりに強力な効果として設計されていました。
ユキヒA1が「ひらりおり」の都合で他のメガミのカードを一定以上デッキに入れないといけない制約を持つため、他のメガミのカードプールや環境の変化があったとしても、「よこいと/たていと」の採用しづらさは解消されないと考えています。そのため、今回の更新にて実験的に「ひらりおり」デッキで十分採用できるカードに更新することを考えました。
ユキヒA1は現時点でも環境で通用する強力なメガミで、更新後の「よこいと/たていと」も採用に値するカードであると認識しております。これは「生体活性」以上に実験的な更新です。
テストプレイの結果、強力ではあるものの、環境に投入できる範囲に収まっていると判断しました。
大地砕き

「大地砕き」は適正間合を除けば、全力攻撃カードとしてもトップクラスの威力を備えています。純粋なリソース破壊のみを行うため、他の同種のカードが持つ「ライフ受けから切札で逆襲される可能性がある」欠点がなく、その上で3リソース以上を奪うことが可能です。
しかし、この「適正間合を除けば」という点が曲者です。デッキ1巡目に使用することはまず不可能である「大地砕き」は再演環境での全力カードの中で強力であるとはいいがたいでしょう。
再演でコントロール的なメガミとしてリワークされたハガネが、全体として十分なパワーを持っていれば選択肢の一つとなるカードになり得たかもしれません。しかし、実際には再演のハガネは全体としてパワー不足となっていました。
昨日の記事でBakaFireが記載した通り、私たちはハガネのリワークはパワーレベル以外に関しては成功していたと評価しています。よって、パワーレベルを引き上げる必要があります。
「大地砕き」は適正間合が大幅に追加され、デッキ1巡目から使用できるようになりました。威力は落ちますが、相手が集中力を貯めて連撃の準備を行っているところに使用できれば十分なリターンを得られるでしょう。
またハガネのカード全体として間合5以遠でできることが少なく、軸となる「遠心撃」なども使用が難しくなるため、後退力に優れた相手に対して大きく不利になりやすくなっていました。
デッキ1巡目からの「大地砕き」がハガネのコントロール力強化の一助となることを期待しています。
鐘鳴らし

「鐘鳴らし」は新幕から再演になるに際して弱体化されており、特にもともとは「対応不可」を得ていた能力が「対応不可(通常札)」に変更された点が大きくカードパワーに影響していました。
新幕時に得ていた「対応不可」は、特に大型の「大天空クラッシュ」の確実性を必要以上に引き上げており、通常は大型切札に対して耐性があるメガミでも対策をすることができていませんでした。
この性質を許容しつつ適正なバランスを目指す場合、「大天空クラッシュ」が来る前にハガネを倒せるメガミはハガネに有利で、それ以外はハガネに不利という極端な相性差がつくメガミとなってしまいます。
一方で再演で得る「対応不可(通常札)」はささやかすぎ、手札1枚の消費に対して見合っていない効果でした。結果として「鐘鳴らし」は、もう一つの選択肢である「+1/+1」のために使用するカードとなってしまっていました。
これらを勘案し、基本的に「+1/+1」を選んだうえで、さらに「対応不可(通常札)」か「距離拡大(遠1)」を選択できる柔軟性が高い攻撃強化カードとして「鐘鳴らし」を更新することとしました。
「距離拡大(遠1)」も選択肢となりやすくなっており、「大地砕き」の項目で述べたような、後退力に優れた相手に対する回答も持ちやすくなっています。
「鐘鳴らし」の柔軟性が、ハガネの立ち回りを多彩にすることを期待しています。
叛旗の纏毒

再演でのカード更新にあたり、新幕のチカゲは「パワーが高いカードは持たないものの毒ギミックの独自性と有効性が高く、そのままでも十分に通用する」と評価されました。
この評価についてはシーズン1を通してみても妥当性があると考えています。
手札を貯める必要がある中遠距離メガミやコントロール系メガミに対する対策を持ち、一定水準の攻撃力や近接対策も備えています。
再演での更新では、その中で採用率が低い「抜き足」「泥濘」「叛旗の纏毒」の3枚の更新が考慮されました。
これらのカードはチカゲ自体の中距離ビートダウンとしての性質とは無関係な妨害カードであり、チカゲ単体で考えた際の有効性はサブプランである「闇昏千影の生きる道」の補助となることが中心です。
これらの中で通常札2枚の更新案を複数テストしましたが、通常札の範疇内でチカゲ自身の中距離ビートダウン能力や相手に対する妨害能力をより強化すると危険であるという判断がなされました。この2枚はカードパワーが低く、採用に値するカードとした際にチカゲが強くなりやすいカードです。
そのため、更新後のカードに持たせられる強さにも制約があり、更新カードとしてインパクトを出せる内容に仕上げることが難しくなっています。
「叛旗の纏毒」は上記3種の中ではもっとも出番があるカードであり、相手が-/1攻撃を主体としてくるデッキに対する対策として一定の有効性があります。その用途を維持しつつ、チカゲの主戦略である中距離ビートダウンの補助ともなりうるカードとして、再演での更新が行われました。
今回の更新では消費フレアを4に増やしたうえで、「叛旗の纏毒」に対応を追加します。対応の追加は再演の開発時にも検討しましたが、当時の消費フレアでは防御性能が高すぎると判断し、見送っていました。シーズン1でも採用率が低い状況を踏まえ、今回はコストを引き上げることで、強みを持たせる方針としました。
2026年11月の禁止カード
完全戦の禁止カード
なし
起源戦の禁止カード
なし
古典戦の禁止カード
なし
次回の禁止改定
次回の禁止改定は2026年12月7日を予定しております。
